鳴子を想い・わが生業も思う。 |
例年の『秋晴れ』と言ってしまえば、それまでだが、
イキモノたちも、そしてワタシの農事も、
一ヶ月間の長雨で無くしたものを 取り戻そうと必死である。
がんばらねば・ふんばらねば・けっぱらねば…である。
ネコたちの世界だが、
『わが家エリア』のボスは、クロ(オス)らしきである。
週末、外敵の襲来をうけては
(なんで週末か いろいろ考えてみたのだが、土・日は小学校が休みなので、いろんなネコたちが遠征しやすいのだろう)
勝ったり・負けたりしている。
クロが負けると、マンをジして メスが唸りをあげる(笑)。
メスたちや仔猫たちにサンザン食べさせたあと、自分は 余りモノを食べている。
「エライっ」…のか、時代性なのか(笑)、よくわからん。
、、、
地元の新聞『河北新報』にて、すこしまえに
『鳴子温泉物語 再生への岐路』という短期集中連載をやっておって、温泉ファンのワタシとしては 興味深く読ませてもらったわ。
旅館の数は1989年のピーク時の半数(130軒→65軒)…(まさに『水モノ』たる)流行への安易な迎合…放漫経営…伝統老舗旅館の自己破産…大手リゾート企業の参入…
(もちろんすべての宿がそういうワケではないですよ、)
『大都会から 田舎の温泉地を 訪ねる』楽しみ方ではなく、
ワタシの場合は、おなじ県に住む
『田舎モンが 田舎の温泉地を 訪ねる』のであって(笑)、
規模でいえば、たかが 隣の市への『小旅行』なのであるが、
でも、違うのだわ、
おなじ田舎でも、まったく違う景色だったり・風情だったり・匂いだったり・名産だったり…を堪能できるし、
当然ながらメインの目的は、世界に誇る『1地区で8種類の泉質』を楽しむことであるし、ね。
何度か観にいったことのある『潟沼』にて、鳴子の運営団体がSUP(スタンドアップ・パトル・ボート)なる体験型レジャーを観光のひとつにしようとしてるらしく…それはそれでイイのだが、
その企画のプロデューサーをやってるってゆー某旅館の人のコメントが載っておってね…嗤っちゃいましたわ、
ワタシに言わせりゃ「まずは自分とこの旅館をなんとかせい!」と。
…
その昔 その宿には、オフクロやイトコたちがよく泊まりに行っていたし、ワタシも地元に戻ってきた直後にオジャマしてね、貸切露天がイイんだけどね、以前は美味い中華もあったし…
で、しばらくしてまたオジャマしてみたら、なにやら宿は閑散としててね…どうもオーナーが変わったのか・代が変わったのか、知らんうちに『全室禁煙』やら・接客応対も雰囲気ワルシ&ヤル気ナシやらで、ザンネンな宿になっておってね…
自分トコの宿をオロソカにして『新興レジャー』もヘッタクレもありゃしない、
オールド・ファンも見捨てるだろうし・ワタシも二度と行くまいと思ったわ。
(ほかにも、「なんとかなりませんかねぇ、お客さん…」と、愚痴ばっか聞かされる宿もあったしね(苦笑)…)
でも、ワタシは毎年何度か 出かけてます、鳴子。
アタリマエですが、マットウでイイ宿がホトンドですし、
風光明媚な里山や・蛍や・カジカガエルや・めんこいコケシに会いに & 素敵な湯に浸かりに、ね。
一過性のハヤリスタリに耳を傾けたり・身をゆだねたり・ヘンに真似たりするよりも、
アマタある宿の中でも、我が宿だけの『自慢』を見つけ・毎日磨いたほうが善かれと…
小さかろうが・古かろうが、自分の宿の『個性・特性』をいかに示し・大切にし・守り、それを『差別化』とし活かす…
発想の まさに『源泉』の問題なのだと思います。
イマドキのいろんな仕掛けやチャレンジ、そりゃケッコウ…しかしその前にだ、モトモトなにで栄えてきたのか・なにが本業なのか…ソコントコをシッカリさせてから やらいんって。
そんでなくともソモソモ『自然からの恵み』をつかわせてもらってるワケで…
その『アリガタミ』を解っておれば・感じていれば、ワタシたちにも通じる・繋がると思うんだよねぇ。
少数派だとは思うが、『温泉なんて先祖代々 勝手に沸いてくるもんだから 湯なんてタダ同然だべし』とかの心持ちで 胡坐かいてちゃダメにもなるわ…
自然の恩恵の上で成り立っているナリワイという 根底の理念…考え方の『湯元』を見失ってはいかんのだわ。
…と、
これは、
どんな仕事・店・商売・職場にも 通じる・当てはまることと思います。
自分もアラタメつつ・自分のナリワイにも活かさないとね。
鳴子の素晴らしさを ワタシは知ってますから、これからも行きますよ。